2029年度に建て替え予定の神戸市役所新庁舎で、米ヒルトンの高級ブランド「コンラッド」の開業を軸に調整していることが15日、わかった。地上28階の上層階に入る予定で、庁舎内にテナントとして高級ホテルが入るケースは珍しい。インバウンド(訪日外国人)など富裕層の宿泊需要を取り込む。
新庁舎は地下2階地上28階を予定する。中層階にはオフィス、低層階には市庁舎や公共空間を整備する計画だ。コンラッドは現在東京と大阪にあり、名古屋(開業予定26年)と横浜(同27年)に続いて神戸が5カ所目になる見通し。
神戸では4月から神戸空港の国際チャーター便の運航が始まり、30年ごろには国際定期便就航も予定する。大阪や京都と比べて高級ホテルが少ないことが都市の魅力を発信する上でのネックとなっていた。コンラッドが開業すれば国際会議の誘致にも弾みがつくと期待される。(日経新聞抜粋)